くれない

音楽、美術、アイドル、日常

あの頃と今

 

 

 

子供の頃に通っていたスポーツクラブが閉鎖するらしい。小学校は統合され、中学校はクラスが減り、大学のサークルは新入生が入らず閉鎖、バイト先も売上不振で潰れた。これだけの時を経てよくここまで続いたとも言える。

それとは関係無しに通っていた幼稚園のホームページを初めて見てみた。昨今よく見る文言のように関係者がコロナに罹ったので念の為休園しますの文字。自分が何も考えずに通っていたあの頃とは確かに違う、今。

あの頃の自分と今の自分の何が違うかと言われたら。

皆んながお姫様ごっこやおままごとで楽しそうに騒いでいる中、一人机に向かって絵を描いていた。

みんなが決まった時間に登園する中、遅刻してボーッと階段を登っていたら躓いて階段におでこをぶつけた。

運動好きじゃない。集団好きじゃない。皆んなが楽しんでるもの、よくわかんない。

音楽は好き。絵は好き。花が好き。一人が好き。

あの頃の自分と今の自分、本質は何も変わらないよなと思うと、産まれてから死ぬまでこの感じだよなと開き直れるというか、引きで見た自分の生活歴になんか笑けてくるというか。

大したことないレベルの紆余曲折あった人生でしたが今は大体毎日楽しいなと思えて生きていられるのでこんな人生で良かったのかもしれないですね。何よりこんな人生送ってなければ自分の好きなものに出会えていないと思うと自分でいられて良かったって最近は心底思うのです。自分が自分でいられて良かったと思えるってなんだか良い人生な気がするんです。私は山田五郎氏の言うように死んだ時に棺桶に何も入れられない人間にはなりたくないので自分の大好きな物に囲まれて旅立てるように燃え尽きるその日まで豊穣な人生を送りたい所存です。以上