くれない

音楽、美術、アイドル、日常

愛と魂

 

 

 

『犬王』観てきた。これは良かった。只々格好良く、只々可笑しく、自然と涙が溢れ、魂を揺さぶられ、熱狂の渦に飲まれた。アヴちゃんと森山未來の歌、まるで森山未來のように舞う犬王(夜明けのBEATのMVのよう)。音楽と舞踊という受け継がれ革新されていく至高の芸を大友良英氏の音楽と松本大洋原案のキャラクターで魅せられる。演奏(演舞)シーンはフェスのような熱狂あり(QUEENを彷彿)、権力に魂を売るか否か、大事な人を守れるか、そんな問いも生まれる。音楽やダンスが好きだと自覚している人は是非劇場(極音上映)で観て欲しい、、、

 

続けて『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。当たり前だが犬王とは全然違う感情になった。始まりは美しいのだ。あれが主人公の視えている世界なのか。タイトル通りインザダークなのだが希望が無い訳ではない。暗闇にいるからこそ一筋の光が強く眩しく輝いて見えるということもある。こんな理不尽や絶望も生きてたら大なり小なり感じ得るわけで、そんな中でもだれかに無償の愛を巡らせることには確かな意味がある。ミュージカル部分が希望となり完全な絶望とはならなかったのも救い。あれが無きゃもう泣いてたね(全編通して泣きはしなかった)。中盤でもう私を映画館から出してくれ…と思わずに居られなかったのでサブスクだったら最後まで観ていられなかったかもしれない。今後もう一度見ることは多分無いけど、一度見といて良かったとも思う。日本最終上映だと観終わった後に知りました。

他人の感想を読んで色々と思い耽る。マツコの感想に納得する部分と、自分は一ヶ月は減り込まないかなぁって気持ちと。この映画をおすすめしている辺り信頼に足る人だなぁと。伊集院氏の感想もわかるっちゃわかるけど男性には主人公の心情は理解しにくいんかなあ?という感想。

胸糞悪いまでは行かないけど多少なりともダメージくらったので自分を甘やかしてから寝る。

まだまだ映画観たい。やっぱりプロジェクター買おうかな。

 

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